位牌・仏壇を準備するタイミングはいつ?選び方・必要性・費用目安を解説

葬儀が終わってほっと一息ついたころ、「位牌や仏壇はいつまでに準備すればいいの?」と気づいて慌てる方は少なくありません。

位牌と仏壇は「四十九日法要」に合わせてセットで準備するのが最も一般的です。

なぜなら、四十九日は「仮の位牌(白木位牌)」から「本位牌」へ故人の魂を移す大切な節目であり、その本位牌を安置する場所として仏壇が必要になるからです。

葬儀後のバタバタで疲れを癒している間にも、この期限は刻一刻と迫ってきます。 できるだけスムーズに準備を進めたいですよね。

そこで本記事では、位牌・仏壇を準備するタイミング、選び方、費用目安をわかりやすく解説します。
はじめての方でも迷わず、余裕を持って供養の場を整えられるようポイントをまとめました。

目次

位牌を作るタイミングと選ぶ方法

位牌は、故人の魂が宿るとされる大切な供養品です。
しかし「いつ・どこで・どんなものを用意すればよいか」を知らないまま葬儀後を迎えるケースも多くあります。
まずは基本的な流れと選び方を確認しましょう。

白木位牌から本位牌へ(四十九日までが期限)

葬儀の際に祭壇に置かれる白木位牌は、あくまで四十九日法要までの「仮の位牌」です。
したがって四十九日法要のタイミングで、正式な本位牌に切り替えるのが一般的なしきたりです。

なお、切り替えのタイミングに行われる儀式が「魂入れ(開眼供養)」です。
この儀式では菩提寺の僧侶に読経をしてもらい、白木位牌から本位牌へ故人の魂を移します。
その後、役目を終えた白木位牌は寺院に納めるか、お焚き上げで処分します。

ここで注意したいのは、本位牌を準備する期限は四十九日までという点です。
法要に間に合わせるためには、遅くとも法要の2〜3週間前には本位牌の手配を始めましょう。

ここで、本位牌の準備と並行して確認しておきたいのが「四十九日法要の段取り」です。
四十九日法要の流れ・準備・服装については下記の記事にまとめていますので、お読みください。

位牌の作成にかかる期間と手配方法

本位牌には戒名・没年月日・俗名などを文字入れ(彫刻・蒔絵)の作業が必要です。
そのため、注文から完成まで通常1〜2週間かかります。
また、お盆前や年末年始は混み合うため、余裕をもって作成の依頼をするのがおすすめです。

具体的には、以下の手順で準備を進めましょう。

  • 戒名・没年月日・俗名・享年を確認する

  • 位牌の種類・サイズを選ぶ

  • 仏壇店または葬儀社に発注する(遅くとも法要の2〜3週間前)

  • 法要当日に魂入れの儀式を行う

※享年は寺院によって「満年齢」で記載する場合もあります。ミスを防ぐために、事前に寺院に確認すると安心です。

位牌の種類と選び方(唐木・塗・モダン)

位牌には大きく3種類あります。
家の雰囲気や宗派に合わせて選びましょう。

種類特徴費用目安
唐木位牌黒檀・紫檀など木目が美しい。伝統的な仏壇に合う1万〜3万円程度
塗位牌漆塗りで光沢がある。最もポピュラーなタイプ2万〜5万円程度
モダン位牌シンプルでスタイリッシュ。家具調仏壇にも合う3万〜10万円程度

ただし、宗派によって位牌の形式に決まりがある場合もあります。
あらかじめ菩提寺に確認しておくと安心です。

仏壇は本当に必要か?購入時期の目安

「仏壇は必ず置かなければいけないの?」という疑問を持つ方も多いことでしょう。近年では住宅事情やライフスタイルの変化により、仏壇に対する考え方も多様化しています。
そこで、まずは必要性と購入時期の目安を整理しておきましょう。

仏壇を置く意味と「心の拠り所」としての役割

仏壇は「仏具を置く家具」だけではありません。むしろ「故人や先祖の魂が宿る場所であり、家族が日々手を合わせる心の拠り所」です。
毎朝花や水・食べ物をお供えし、故人に語りかけることは、結果として遺族自身の心の整理にもつながると言われています。

さらに、仏壇があることで、法事・法要の際の供養の場としても機能します。

「形より気持ち」という考え方もありますが、供養の場を整えることは遺族の心の安定にも深く関わるという点は、多くの方が実感していることです。

購入する時期(四十九日・初盆・一周忌)

仏壇の購入時期に厳密な決まりはありません。
しかしながら、以下の節目に合わせて準備するのが一般的です。

仏壇購入の一般的なタイミング

四十九日法要まで:位牌の魂入れと同時に仏壇開きができるため、最も一般的

初盆(新盆)まで:故人が初めて帰ってくるお盆に間に合わせたい場合

一周忌まで:じっくり選びたい場合の目安

このように、基本的には四十九日または初盆までに揃えるのが望ましいでしょう。
そうすることで、納期や設置場所の確認にも余裕が生まれます。

仏壇がない場合の供養方法(手元供養)

住宅事情やマンション暮らしなどで仏壇の設置が難しい場合、代替案として手元供養という選択肢があります。
これは遺骨や遺灰の一部をミニ骨壷・ペンダント・メモリアルフォトフレームなどに納めて手元に置く方法で、近年需要が高まっています。

また、小型の「ミニ仏壇」や「手元供養セット」も充実しており、場所を取らずに供養の場を設けることが可能です。
大切なのは形にこだわらず、故人を想う気持ちを大切にできる方法を選ぶことです。

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仏壇の種類と費用相場

仏壇は種類によって価格帯が大きく異なります。
そのため、設置場所・家の雰囲気・予算・宗派に合ったものを選ぶことが大切です。

伝統的な金仏壇・唐木仏壇

金仏壇は内部に金箔・金粉をあしらった豪華な仕様で、浄土真宗をはじめ多くの宗派で用いられてきた伝統的な種類です。

一方で唐木仏壇は黒檀・紫檀などの銘木を使用した重厚感あるデザイン。禅宗・浄土宗などに多く見られます。

いずれも職人による手作業が多く、費用は30万円〜100万円以上になることも珍しくありません。

長く使い続ける「家の仏壇」として選ぶ方に向いています。

現代的なモダン仏壇・家具調仏壇

マンションや洋室にも馴染むのがモダン仏壇・家具調仏壇です。
実際に近年急速に普及しており、木目調・ホワイト・ナチュラルなど多彩なデザインも多いためリビングに置いても違和感がありません。


費用は5万円〜20万円程度が主流で、コンパクトなものは3万円台からも選べます。
そのため、伝統にこだわらない方や、すっきりとした空間に合わせたい方に人気です。

中古仏壇や仏壇の引き取り(処分)

実家の仏壇を引き継ぐ際や、古い仏壇を処分する際には「閉眼供養(魂抜き)」が必要です。
仏壇に宿った魂を抜いてからでないと、処分することはマナー違反とされています。

閉眼供養は菩提寺に依頼するか、仏壇店が引き取りと閉眼供養をセットで対応してくれる場合もあります。

中古仏壇の購入については、他家で使用されていたものを引き継ぐことに抵抗を感じる方もいるでしょう。
どのようなスタイルにするのか、仏壇購入前に家族間でよく話し合ってから判断しましょう。

位牌・仏壇を購入する際の注意点

いざ購入しようとして「サイズが合わなかった」「宗派に合わないものだった」というトラブルは少なくありません。
事前に確認しておくべき注意点を押さえておきましょう。

宗派による様式の違いを確認する

仏壇・位牌には、宗派ごとに定められた様式や本尊があります。
たとえば浄土真宗では基本的に位牌を用いません。

代わりに、故人様の法名・俗名・命日などを帳面に記す「過去帳(かこちょう)」、掛け軸に記す「法名軸(ほうみょうじく)」を使用します。

そのため、購入前には必ず菩提寺に確認するか、仏壇店のスタッフに宗派を伝えて相談しましょう。
「どの宗派でも使える」と説明されたものでも、念のため確認することをおすすめします。

設置場所のサイズと日当たりをチェックする

仏壇を購入してから「置けなかった」というケースもあります。
そのようなトラブルを回避するために購入前に設置場所の幅・高さ・奥行きを正確に測っておきましょう。
また、仏壇の向きには諸説ありますが、家族が集まりやすい場所を優先して問題ありません。
他には、環境面も大切です。

設置場所のチェックポイント

  • 直射日光が当たらない場所か(変色・劣化の原因になる)

  • エアコンの風が直接当たらないか

  • 湿気の多い場所(洗面所・台所付近)ではないか

  • 家族が手を合わせやすい高さ・動線か

まとめ

位牌と仏壇は、四十九日法要に合わせてセットで準備するのが最も一般的です。
本位牌への切り替え(魂入れ)と同時に仏壇開きを行うことで、供養の場が滞りなく整います。
もし四十九日に間に合わない場合でも、遅くとも初盆や一周忌までを目安に準備を進めるとよいでしょう。

「葬儀の窓口」では、葬儀のご手配だけでなく、葬儀後の供養品選びや各種手続きについてもアドバイスいたします。
もし位牌・仏壇のことで迷った際は、どうぞお気軽にご相談ください。
大切な方を想うご遺族の気持ちに、しっかり寄り添います。



位牌と仏壇の準備ができたら、次は法要当日の流れを確認しておきましょう。

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