「お葬式のことを生前に考えるなんて縁起が悪い」と思うかもしれませんが、終活も大切な選択肢の1つです。むしろ、事前に準備を整えることで、残されるご家族の負担が軽減されます。
本記事では、葬儀の事前準備として具体的に何をすべきか、相談の流れや費用の考え方をプロの視点で徹底解説します。読み終える頃には「今、何をしておけば安心か」が明確になっているはずです。
なぜ葬儀は事前に考えておくと安心なのか

葬儀の準備を事前に行う最大の魅力は、「時間」と「精神的な余裕」を確保できる点です。まずは、なぜ葬儀は事前に考えておくと安心なのかを解説します。
- 亡くなってから決めると起きやすい後悔を防げる
- 事前に知っておくだけで判断の質が変わる
- 身内の負担を軽減できる
亡くなってから決めると起きやすい後悔を防げる
病院などで亡くなった場合、ご遺体の搬送は数時間以内に行わなければいけません。
多くのご遺族が、パニック状態で最初に目についた葬儀社に依頼し、後から「もっと別の形式が良かった」「思っていたより費用がかかってしまった」と後悔されるケースが少なくありません。
特に、以下の3点はトラブルになりやすいポイントです。
- 故人様の遺志を反映できない(本人の希望がわからないまま進む)
- 参列者の範囲を間違える(連絡漏れ・呼びすぎなどで混乱する)
- 費用の比較検討ができない(他社の見積もりを取る時間がない)
以上のほか、病院から紹介された業者に依頼するケースも注意が必要です。
深夜や早朝の動揺している時間帯に「すぐに搬送が必要」といわれ、そのまま契約し、後日届いた請求書が相場より数十万円も割高だった……というトラブルが報告されています。
事前準備は、こうした不本意な契約から“家族を守る防波堤”になります。
事前に知っておくだけで判断の質が変わる
事前に「どのような葬儀にしたいか」という大枠が決まっていると、いざというときも安心です。
たとえば、「家族葬(近親者のみの少人数の葬儀)」にするか「一般葬(会社関係者やプライベートの知り合いも含めた葬儀)」にするかだけでも決まっていれば、選ぶ式場のサイズや料理の数も決まります。
落ち着いた状態でプランを吟味することで、不要なオプションを省き、予算を抑えるのにも◎
身内の負担を軽減できる
葬儀の現場で最も大変なのは、ご遺族同士の「意見の食い違い」です。
一方で「誰が喪主(もしゅ:葬儀の責任者)を務めるのか」「どの程度の規模で行うのか」といった相談を元気なうちにしておけば、残されたご家族が迷うこともありません。
「本人がこう言っていたから、その通りに送ってあげよう」という共通認識が、ご遺族の心の支えになります。
事前準備で最も重要な「お金」の正体を理解する
大半の方が不安に感じる「葬儀費用」は、事前準備として内訳を正しく理解しておくことが、予算オーバーを防ぐ鍵となります。ここからは、事前準備で最も重要な費用について解説します。
葬儀費用の「3つの柱」
葬儀費用は、主に次の3つで構成されています。
- 葬儀基本費用(固定費)
- おもてなし費用(変動費)
- 宗教者への謝礼(別途費用)
葬儀基本費用(固定費)は、祭壇・棺・搬送車・運営スタッフの人件費・遺影写真などから構成される費用で、葬儀社が提示する「プラン料金」が該当します。
おもてなし費用(変動費)は、通夜振る舞い(会食)や返礼品から構成される費用で、参列者の人数によって総額が変動するのが特徴です。
その他、宗教者への謝礼(別途費用)として、菩提寺(ぼだいじ)へ渡すお布施が必要です。
なお、この宗教者への謝礼は読経料のほか、会場まで来ていただく「御車代(おくるまだい)」、食事を辞退された際の「御膳料(おぜんりょう)」が含まれます。葬儀社の見積もりには含まれないため、注意が必要です。
「最安値」の広告に注意
稀に「9.8万円〜」といった極端に割安な広告を目にすることもありますが、火葬料金や搬送距離の延長分、数日間の安置料が含まれていないことがほとんどです。
事前準備では、「オプションを含めた総額」の確認が求められます。
亡くなる前に把握しておきたい葬儀の基本的な流れ

事前準備を始めるにあたって、葬儀がどのようなステップで進むのかも知っておくと安心です。ここでは、前もって把握しておきたい葬儀の流れを解説します。
葬儀全体の大まかな流れについて
葬儀全体の大まかな流れは、以下の通り。
病院等からご自宅や安置施設へ搬送します。
葬儀社と日程、プラン、費用を決定します。
故人と過ごす最後の夜の儀式です。
故人を送り出し、火葬を行います。
四十九日法要や役所の手続き、遺品整理を行います。
家庭や地域の風習によってお葬式の形式は変わるため、必ずしも同じ流れとなるとは限りませんが、以上の流れが一般的です。
より詳細な時系列や当日の動きについては、次の記事で解説しています。
事前に決めるべきかどうかの判断
準備といっても、すべての詳細を決める必要はありません。
逆に、決めすぎると状況が変わった際に対応しにくくなるため、ある程度で構いません。
| 事前に決められること | 事前に決めなくていいこと |
|---|---|
| 葬儀の形式 ⇒一般葬・家族葬・一日葬・直葬(火葬式) | 正確な参列人数 |
| 大まかな予算感 | 料理の具体的なメニュー |
| 安置場所の希望 ⇒自宅か施設か | 供花(くげ:祭壇に飾る花)の数 |
| 連絡してほしい親戚・友人のリスト | 具体的な日程 ⇒火葬場の空き状況に左右されるため |
なお、大阪市や堺市などの都市部では、火葬場の予約が取れず、亡くなってから葬儀まで「3日〜1週間」ほど待機するケースも珍しくありません。
準備しておくと役立つ情報リスト
次の情報をノートやメモにまとめておくだけでも、事前準備としては十分です。
| 項目 | 具体的な内容 |
| 本人の希望 | 好きな花、音楽、写真(遺影用)、宗教の有無 |
| 連絡先リスト | 親戚、親友、勤務先、菩提寺(お付き合いのあるお寺) |
| 重要書類 | 宗派名、本籍地、預金通帳や印鑑の場所 |
| 葬儀社名 | 相談済みの葬儀社、会員登録している窓口 |
完璧でなくても、必要な項目がいくつか埋まるだけで、安心感が違います。
失敗しない「事前相談」の進め方シミュレーション
初めてのお葬式の場合、事前相談で失敗しないか不安なものです。「相談したら契約させられるのでは?」という不安を解消するために、理想的な相談のステップを紹介します。
まずは匿名での電話・LINE相談
見積書の作成(複数パターン)
「親戚を20人呼ぶ場合」と「家族5人だけの場合」など、2パターン程度の見積書を作ってもらうのが賢い方法です。
比較することで、どの項目にお金がかかっているのかが一目でわかります。
式場の見学
可能であれば、実際に使われる式場に足を運んでみるのもあり。
写真では綺麗に見えても、バリアフリー対応が不十分だったり、清潔感が欠けていたりすることもあるため、自分自身の目でチェックすることが大切です。
事前相談でできること・できないこと
次に、事前相談できることとできないことを紹介します。「葬儀の事前相談」と聞くと、契約を迫られるようで構えてしまいがちですが、実際には「情報の整理」がメインです。
費用やプランの目安
事前相談では、具体的な「見積もり」を取れるのが魅力です。
経済産業省の調査や大手互助会のデータでも、葬儀費用の不透明さが消費者の不安材料として常に上位に挙がっていますが、事前相談で希望の形式に基づいた概算費用を算出しておけば、後から追加費用で驚くリスクを最小限に抑えられます。
希望条件の整理
「具体的なことはまだ何も決まっていない」という段階でも、相談は可能です。
「家族だけでひっそりと送りたい」「お花をたくさん飾ってあげたい」といった漠然とした希望を伝えるだけで、専門スタッフが最適なプランを提案します。
この過程で、ご家族が大切にしたいそれぞれの価値観が見えてくることも珍しくありません。
相談先がある安心感
事前相談を終え、信頼できる担当者や窓口を見つけておくと、いざという時に「すぐに電話で聞けば大丈夫」という状態を作れます。
相談先さえ決まっていれば、突然の緊急時でもご遺族がパニックにならずに済むはずです。
いくつかの業者に事前相談してもOKです。複数の葬儀社を比較し、説明のわかりやすさや対応の丁寧さを確認することで、納得できる見送り先を見つけられます。
菩提寺との関係確認
代々お付き合いのあるお寺がある場合、葬儀社への相談と並行して、お寺のほうにも「もしものときはお願いします」と伝えておきましょう。
お寺への連絡を怠り、勝手に戒名をつけずに葬儀を行うと、後で納骨を断られるといったトラブルに発展することがあります。お寺との関係維持のためにも、菩提寺への事前相談が大切です。
まとめ
葬儀の事前準備は、死に向き合うことではなく、残された時間をより良く生きるための「終活」の一環です。何より、お葬式についてある程度決めておくと、ご家族も安心できます。
準備を整えておくことで、いざという時に「これで良かったのかな」という迷いが消え、故人様ご本人との最後のお別れに集中できるようになります。私たち「葬儀の窓口」は、みなさまが抱える不安をそれぞれ一緒に整理し、専門的な視点からアドバイスを行うパートナーです。
まずは、気軽にご相談ください。
具体的なプランや式場を比較検討したい場合は、次のページもご活用ください。

\「葬儀の窓口」でご用意している定額プランはこちら/
\大阪市・堺市の式場一覧はこちら/


